持ち物は「3つの箱」で考えると漏れない
親子留学の持ち物リストを一枚の紙に書き出そうとすると、だいたい途中で止まります。
学校のことと暮らしのことが混ざるからです。
おすすめは、最初から3つに分けて考えることです。
- ① 学校の箱:子どもが毎朝持って出るもの
- ② 暮らしの箱:滞在先で使うもの
- ③ 書類の箱:手続きと「万一」のためのもの
旅行との一番の違いは、①の箱があることです。
観光なら、朝から夜まで家族一緒に動きます。
短期留学では、平日の朝に子どもを学校へ送り出します。
つまり「子どもが自分で持っていくもの」を、親とは別に用意する必要があります。
ここを最初に分けておくと、現地でばたつきません。
① 学校の箱——日本の小学校と前提が違う
日本の小学校には、ランドセル・上履き・体操服・連絡帳という共通の前提があります。
海外の学校には、この前提がありません。
国どころか、学校ごとに違います。
そのため、学校の箱だけは「リストを埋める」のではなく「学校に聞く」のが正解です。
受け入れ先が決まったら確認したい7つ
- 制服の有無。ある場合、短期でも必要か/現地で買えるか/私服で代用できるか
- 体育の日と、その日の服装・靴
- 文房具は学校が用意するのか、持参か
- ランチは持参か、学校で買えるか
- 水筒・おやつは必要か
- 通学カバンの指定があるか
- 保護者への連絡方法(アプリか、紙のお便りか)
この7つが分かれば、学校の箱はほぼ埋まります。
逆に、ここが分からないまま買い揃えると、使わないものが増えます。
日本から持っていくと役立つもの
学校の箱に、少しだけ足しておくと役に立つものがあります。
- 名前を書けるラベルやネームペン(持ち物の取り違えが減ります)
- 使い慣れた鉛筆・消しゴム(書き味が違うと、それだけで集中が途切れることがあります)
- 折り紙や、日本を紹介できる小さなもの
最後のひとつは、持ち物というより会話のきっかけです。
英語が出てこない時期でも、手を動かして見せられるものがあると、休み時間に人が集まります。
「話せないと友だちができない」という不安が、少し軽くなります。
② 暮らしの箱——日本からと現地での線引き
ここで迷ったら、基準はひとつです。
「現地で買えるか」ではなく「合わなかったときに困るか」で決める。
たいていのものは現地でも買えます。
ただ、合わなかったときにやり直す時間が、短期滞在にはありません。
日本から持っていきたいもの
- 普段使っている常備薬(詳しくは後述します)
- 眼鏡やコンタクトの予備
- 変換プラグと、短い延長コード(家族でコンセントを取り合わずにすみます)
- 子どもが食べ慣れた軽食を少しだけ
- 洗濯ネットと、小分けの洗剤
現地で買えばいいもの
- シャンプー・ボディソープなどの液体類(重く、かさばります)
- 飲料水、ティッシュ、ウェットティッシュ
- 日焼け止めや虫よけ(現地の気候に合ったものが手に入ります)
- 滞在が長い場合の衣類の買い足し
衣類は「日数分」ではなく「3〜4日分+洗濯」で考えると、荷物が一段軽くなります。
ただしこれは、滞在先に洗濯機があることが前提です。
持ち物の量は、じつは滞在先を決めた時点でほぼ決まっています。
滞在先の選び方は、親子留学の滞在先はどう決める?でくわしく書いています。
通信については、SIMやeSIMを日本で手配しておくと初日が楽になります。
到着した空港で回線を探すのは、子ども連れだとなかなか大変です。
③ 書類の箱——紙とデータの二重持ち
いちばん軽いのに、いちばん大事な箱です。
- パスポート(残存期間の条件は国によって違うため、早めの確認を)
- 航空券の控え
- 海外旅行保険の証書と、緊急連絡先
- 学校の受け入れに関する書類
- 滞在先の住所と連絡先
- 子どものパスポート番号と顔写真を控えたもの
これらはスマホの中だけに入れないことをおすすめします。
電池が切れたとき、通信がつながらないとき、紙が一枚あるだけで解決することがあります。
印刷した束を親が1部、同じものをもう1部、別のカバンに。
なお、海外旅行保険は多くの短期留学プログラムで料金に含まれません。
aini のプログラムでも含まれていないため、各ご家庭での加入が必要です。
「うちの子の年齢だと、何が必要?」を説明会で直接聞けます
無料オンライン説明会を見てみる国で変わるのは「気候」と「電源」
3カ国のプログラムを見ていて、いちばん誤解が多いのがここでした。
同じ3〜4月でも、国によって季節がまったく違います。
マレーシア(ジョホールバル)
赤道に近く、年間を通して高温多湿です。
服装は夏物で問題ありません。
ただし、学校も商業施設も冷房が強いことがあります。
薄手の長袖を1枚、子どものカバンに入れておくと安心です。
電源はBFタイプ(3本足の角形)で、電圧は240Vです。
ニュージーランド
南半球なので、日本の3〜4月は現地の秋にあたります。
日中は過ごしやすい一方、朝晩は冷えます。
半袖・長袖・上着の重ね着で調整できるようにしておくと困りません。
紫外線が強い地域なので、帽子は日本にいるとき以上に出番があります。
電源はOタイプ(ハの字の平たい2〜3本足)で、電圧は230Vです。
スイス
3〜4月は冬の終わりから春にかけての時期です。
山間部ではまだ雪が残ります。
スキーキャンプに参加する場合は、防寒着・手袋・ゴーグルなど雪のための装備が前提になります。
何を現地で借りられるかは、申し込み前に確認しておきたいところです。
電源はCタイプまたはJタイプで、電圧は230Vです。
電圧の確認を忘れずに
日本の電化製品は100V仕様です。
3カ国はいずれも230〜240Vなので、変換プラグだけでは足りない機器があります。
スマホやノートPCの充電器は、たいてい100〜240V対応です。
一方、ドライヤーやヘアアイロンは対応していないことが多く、無理に使うと故障の原因になります。
手持ちの機器の表示(INPUT の欄)を、出発前に一度見ておいてください。
薬と体調——ここだけは余白を持って
短期滞在でいちばん多いつまずきは、荷物の不足ではなく体調です。
気候が変わり、食事が変わり、はじめての環境で緊張もします。
1〜2週間のうち1日くらいは、ゆっくりする日があると考えておくと気持ちが楽です。
普段から使っている薬は、日本から持っていくことをおすすめします。
同じ製品が現地で見つかるとは限らないためです。
ただし、医薬品の持ち込みには国ごとのルールがあります。
量や成分については、渡航前に各国の公式情報で確認してください。
処方されている薬がある場合は、英文の説明や処方内容がわかる書類をあわせて持っていくと安心です。
出発前のチェックリスト
やることを時期で分けると、直前の負荷が下がります。
2週間前まで
- パスポートの残存期間を確認する
- 海外旅行保険に加入する
- 学校への確認7項目(前述)を聞いておく
- SIMまたはeSIMを手配する
- 常備薬を揃える
1週間前まで
- 衣類を床に並べて、3〜4日分あるか数える
- 充電器・変換プラグ・延長コードをまとめる
- 書類を印刷し、2部に分ける
- 子どもと一緒に「学校の箱」を詰める
最後のひとつは、地味ですが効きます。
自分で詰めたカバンは、中身の場所を子ども自身が覚えています。
前日
- 書類・薬・着替え1組は手荷物に入れる(預け荷物が遅れたときのためです)
- 滞在先までの移動の手段を、もう一度確認する
- 現地の通貨を少額だけ用意する
参考:aini の3カ国の実例
ここからは具体例として、aini海外短期留学の内容をまとめます。
持ち物を考えるうえで関係するのは、対象年齢・期間・季節・「含まれないもの」の4つです。
マレーシア(ジョホールバル)
- 現地インターナショナルスクールに1〜2週間の体験入学。通常授業に参加します
- 2027年 春休み(3〜4月)のスプリングスクールを募集中です
- 基本料金 11万円(税込)/お子さま1名。学費の目安は約5〜10万円/1〜2週間
- 現地在住日本人によるサポートはオプションで 15万円(税込)/家族1組
- 気候は年間を通して高温多湿。冷房対策の羽織りものが役立ちます
ニュージーランド
- 現地の公立小学校へ。対象は5歳〜小学生です
- オークランド・クライストチャーチは最短2週間〜、ダニーデンは最短1週間〜
- 基本料金 11万円(税込)/お子さま1名。学費の目安は約10〜20万円/1〜2週間
- 現地在住日本人によるサポートはオプションで 16.5万円/家族1組
- 3〜4月は現地の秋。重ね着で調整できる服装を
スイス
- プランA:スイス人家庭に滞在&交流プラン 1組 35万円(3泊4日)。名門校の見学2〜3校はオプション
- プランB:モンテッソーリ・デイキャンプ 1組 25万円〜(3日・5日・7日から選択/2〜5歳+保護者・ランチ付き)
- プランC:スキー&スノボキャンプ お子さま1名 50万円〜(3日・7日から選択/5〜15歳・お子さまのみの参加)
- プランCに参加する場合は、雪のための装備が必要です
年中・年長さん向け(未就学・およそ2〜6歳)
- ニュージーランドは、地域の親子が集まるプレイグループに親子で参加。1週間・親子1組 20万円〜
- マレーシアは、現地インターナショナル幼稚園への体験入園(4歳・年少相当から)
- スイスは、モンテッソーリ・デイキャンプと家庭滞在の2つの形があります
手配の手間はかかりますが、そのぶん滞在先を自分で選べる=持ち物の量も自分で決められるという形になっています。
国ごとの詳細はこちらから確認できます。
どのプログラムも受け入れ枠には限りがあり、先着順です。
2027年春休みで検討されている場合は、早めに動かれることをおすすめします。
ほかの記事はコラム一覧からご覧いただけます。
なお、お申込み前に「事前確認シート」をご提出いただきます。
内容や現地校からの回答をもとに主催者が個別に確認し、難しい場合はお断り、または出発前に中止(プログラム費は全額返金)となります。
よくある質問
A. 滞在先に洗濯機があるかどうかで大きく変わります。洗濯ができるなら衣類は3〜4日分が目安で、現地で洗いながら回せます。洗濯ができない場合は日数分が必要になり、荷物は一段階大きくなります。滞在先を決める段階で、キッチンと洗濯機の有無を確認しておくのがおすすめです。
A. 学校によって異なります。制服がある学校も私服の学校もあり、短期の受け入れでは私服で構わないとされることもあります。文房具も、学校が用意する場合と持参する場合があります。受け入れ先が決まった時点で、制服・体育の服装・靴・文房具・ランチ・水筒を確認しておくと現地で慌てずにすみます。
A. 普段から使っているものは日本から持っていくことをおすすめします。海外では同じ製品が見つからないことが多いためです。ただし国によって医薬品の持ち込みにルールがあるため、量や成分は渡航前に各国の公式情報で確認してください。処方されている薬がある場合は、英文の説明や処方内容がわかる書類をあわせて持っていくと安心です。