教室に入れるのは8時半から——現地校の1日はこう進む
ニュージーランドの公立小学校は、学校ごとに時程を決めています。
ただ、おおまかな骨格はどこも似ています。
実際の例として、オークランドのある公立小学校(Albany Primary School)が公開している1日の時程を挙げます。
| 8:30 | 教室に入れるようになる |
|---|---|
| 8:55〜10:30 | 午前の学習 |
| 10:30〜11:00 | モーニングティーの外遊び |
| 11:00〜11:10 | おやつを食べる時間 |
| 11:10〜12:40 | 学習 |
| 12:40〜13:10 | ランチの外遊び |
| 13:10〜13:25 | お弁当を食べる時間 |
| 13:25〜14:50 | 午後の学習 |
| 14:55 | 1日の終わり |
この学校で目を引くのは、「遊ぶ」が先で「食べる」が後になっていることです。
先に外で30分走り回り、そのあと教室に戻って10分でおやつを食べる。
座って食べる時間より、体を動かす時間のほうが長く取られています。
学校によって順番や時刻は違いますが、始業9時前後・下校15時前後・休憩2回という形は共通しています。
登校の時間帯は、日本の小学校とほとんど同じです。
「海外だから朝が極端に早い/遅い」という心配は要りません。
日本の小学校と、体感が違うところ
- 給食がない。おやつ(モーニングティー)とお弁当(ランチ)を毎日持参します。
- 教室が固定的でない。床に座って読む、机を寄せてグループで作業する、といった形が多く見られます。
- 体育の時間より、休み時間の運動量が多い。広い芝生や遊具で過ごす時間が長く取られています。
短期で入る子にとって、この「休み時間の長さ」は大きな意味を持ちます。
次の項目でその理由を書きます。
英語がわからないまま、子どもは何をしているのか
保護者の方がいちばん不安に思うのは、ここだと思います。
「授業がわからないまま、教室で固まっているのでは」と。
正直に書くと、最初の数日は実際にそうなります。
1〜3日目:わからない。それが普通
先生の指示が聞き取れず、周りを見て真似をして動く。
話しかけられても答えられず、うなずくだけ——という日が続きます。
ここで大事なのは、「わからない状態が続くのは想定内」と親子で先に合意しておくことです。
「初日から友達を作ろうね」と送り出すと、できなかったときに子ども自身が失敗したと感じてしまいます。
「最初の3日はわからなくて当たり前。座っていられたら十分」と伝えておくほうが、結果的に早く動き出せます。
4日目以降:言葉より先に、遊びでつながる
変化が起きやすいのは、授業中ではなく休み時間です。
鬼ごっこ、ボール、遊具。
ルールが体でわかる遊びには、言葉がいりません。
1日2回・合計1時間近くある休み時間は、短期滞在の子にとって「英語が使えなくても参加できる場」として機能します。
ここで一緒に遊んだ子が、教室に戻ってからも隣に座ってくれる。
この順番で関係ができていくケースが多く見られます。
ただし、言葉がわからない環境で過ごす1日は、それだけで消耗します。
放課後に予定を詰め込みすぎないほうが、翌日が楽になります。
また、人見知りの強いお子さんの場合は、先生に「一人になりやすい」と事前に伝えておくと、休み時間に気にかけてもらいやすくなります。
だからこそ、初日に学校まで一緒に行き、先生に子どもの様子を日本語で伝えられる人がいるかどうかが効いてきます。
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毎日持っていくもの
- モーニングティー用のおやつ——果物、クラッカー、ヨーグルトなど、手早く食べられるもの。「10分で食べ切れるか」が基準になります。
- ランチボックス(お弁当)——温める設備は基本的にありません。冷めても食べられる中身にします。
- 水筒——外遊びの時間が長いので、多めに。
- 帽子——ニュージーランドは紫外線が強く、帽子がないと外遊びに参加できない決まりの学校もあります。事前に確認しておくと安心です。
- 雨具・上着——1日の中で天気が変わりやすいため、羽織るものがあると困りません。
出発前にやっておくと、初日が変わる3つのこと
- 「トイレに行きたい」「わかりません」「もう一度お願いします」の3つだけ言えるようにする。この3つが言えると、困ったときに自分で助けを呼べます。英語を広く覚えるより効果があります。
- 自己紹介カードを一枚つくる。名前・年齢・好きなもの・日本の写真を貼った紙です。言葉が出なくても、これを見せれば会話が始まります。
- 学校の1日の流れを、親子で先に見ておく。上の時程表を一緒に読み、「10時半になったら外で遊ぶ時間だよ」と伝えておくだけで、初日の不安がかなり減ります。
学年(Year)はどう決まるのか——日本と対応しない理由
ニュージーランドの学校は、学年を「Year(イヤー)」で数えます。
小学校にあたる段階は、Year 1から始まります。
日本と大きく違うのは、入学のタイミングです。
在オークランド日本国総領事館の案内によれば、「子供が5歳の誕生日を迎えると小学校に通学し始め、6才になるまでに小学校に入学することが義務付けられています」とされています。
つまり、4月1日で一律に区切る日本と違い、誕生日を迎えた子から順に入学していく仕組みです。
そのため、同じ教室に「入学して3か月の子」と「1年たった子」が混ざることも起こります。
短期入学の場合、クラスは年齢と本人の様子をふまえて学校側が決めます。
「日本の3年生だからYear 3」と機械的には決まりません。
ここは事前に自分で判断せず、申し込み時に学校側と調整してもらう部分だと考えてください。
いつ行けるのか——学期と、避けるべき時期
ここまで読んで「では、いつ行けるのか」が気になっていると思います。
ニュージーランドは南半球のため、日本と季節が逆になります。
ニュージーランド教育省が公表している2027年の学期は次のとおりです。
| Term 1 | 1月28日〜2月3日の間に開始 〜 4月9日 |
|---|---|
| 学期休み | 4月10日〜4月26日 |
| Term 2 | 4月27日 〜 7月2日 |
| 学期休み | 7月3日〜7月18日 |
| Term 3 | 7月19日 〜 9月24日 |
| 学期休み | 9月25日〜10月10日 |
| Term 4 | 10月11日 〜 12月17日以前 |
この表からわかることは、2つあります。
① 日本の夏休み(7月下旬〜8月)は、ニュージーランドのTerm 3にあたる。
現地の子どもたちが普通に登校している期間です。
② 日本の春休み(3月下旬〜4月上旬)も、Term 1の学期中にあたる。
ただし4月10日以降は現地が学期休みに入るため、日程の後ろ半分がまるごと休みになる組み方は避ける必要があります。
「日本の長期休みに海外の学校へ」と考えたとき、多くの北半球の国では現地も同時に休みに入ります。
南半球のニュージーランドは、この点で日程を組みやすい国だといえます。
逆に、7月上旬・9月下旬・12月下旬は現地が休みに入るため、この時期を狙うと通常授業には参加できません。
日程を検討するときは、まずこの学期カレンダーと自分の希望時期を突き合わせてみてください。
費用の目安と、申し込み前に確認しておきたいこと
ここからは、具体例としてaini海外短期留学のニュージーランドプログラムの内容をご紹介します。
ご自身で他のプログラムを比較検討される際の、目安としてもお使いください。
3都市と費用の目安
| オークランド(北島) | 対象5歳〜/最短2週間〜/費用目安 約40万円〜 |
|---|---|
| クライストチャーチ(南島) | 対象5歳〜/最短2週間〜/費用目安 約40万円〜 |
| ダニーデン(南島) | 対象5歳〜/最短1週間〜/費用目安 約35万円〜 |
対象は5歳〜小学生。入るのは、現地の子どもたちが実際に通っている公立小学校です。
費用に含まれるもの・含まれないもの
ここは、どのプログラムを検討するときも必ず確認したい部分です。
総額を比べないと、安く見えたほうが結果的に高くつくことがあります。
含まれるもの
- 学費・入学金
- 入学手続きサポート
- 現地在住日本人によるサポート
含まれないもの
- 日本〜現地までの航空券・現地での交通費
- 宿泊費・食事
- 海外旅行保険
航空券と滞在先はご家庭で手配する立て付けです。
そのぶん、滞在先のグレードや航空券の時期を自分で選べます。
総額の見積もり方については、親子留学の費用——本当の総額の見積もり方で詳しく書いています。あわせてご覧ください。
初日に一緒に学校へ行ってくれる人がいるか
この記事で繰り返し触れてきたとおり、短期入学でいちばん負荷がかかるのは初日と最初の数日です。
aini海外短期留学では、現地に長く暮らす日本人によるサポートがあります。
学校とのやり取りを日本語で相談できます。
英語に自信がないご家庭でも参加できるのは、この部分があるためです。
国ごとのプログラムはこちらから確認できます。
よくある質問
A. はい。ニュージーランドプログラムは英語がゼロの状態でもご参加いただけます。現地に長く暮らす日本人によるサポートがあり、学校とのやり取りを日本語で相談できます。
A. ニュージーランドは5歳の誕生日を迎えた子から順に入学するため、日本のように4月1日で一律に区切られません。短期入学のクラスは、年齢と本人の様子をふまえて学校側が決めます。事前にご自身で判断せず、お申し込み時にご相談ください。
A. 1週間で英語が話せるようになることはありません。ただ、言葉が通じない教室で自分から動いた経験は残ります。期間を長く取れるほど、休み時間に関係ができてからの日数が増えるため、可能であれば2週間以上をおすすめしています。ダニーデンは最短1週間から、オークランドとクライストチャーチは最短2週間からのご案内です。
A. お子さんが登校している日中は、自由にお過ごしいただけます。下校は15時前なので、放課後や週末に親子で過ごす時間も取れます。滞在先はご家庭で手配いただく立て付けです。
A. ニュージーランドは治安が良く、日本との時差も3時間と少ないため、日本のご家族とも連絡を取りやすい環境です。滞在中に困ったことがあれば、現地在住日本人に日本語で相談できます。