ニュージーランド親子留学の全体像——まず、この3つだけ
「ニュージーランド 親子留学」で調べ始めると、学校の話と観光の話が混ざって出てきます。
先に骨格を3つに絞ります。
この3つが決まれば、あとは日程と滞在先の話になります。
① 子どもは現地の公立小学校へ、保護者は日中は自由
短期留学と聞くと「親子で一緒に授業を受ける」と思われることがあります。
実際は違います。
お子さまは現地の公立小学校のクラスに入り、保護者の方は学校の外で1日を過ごします。
学校は8時半ごろから15時前まで。
つまり、平日は毎日6時間前後、保護者の方の自由時間ができます。
この時間の使い方は、ご家庭によってかなり分かれます。
- 仕事をする——Wi-Fiのある滞在先やカフェでリモートワーク。時差は3時間なので、日本の勤務時間と大きくずれません。
- 自分も学ぶ——語学学校の単発レッスンや、短期のグループクラスを取る方もいます。
- 生活してみる——スーパー、図書館、公園。住んだらどうなるかを確かめる時間に使う方が多いです。
- 近郊に出る——日帰りで足を伸ばす。ただし下校時刻には戻る前提で組みます。
放課後と週末は親子の時間です。
15時前に下校するため、夕方の使い方は日本にいるときよりむしろ長く取れます。
② 滞在都市は3つ——「最短何日から組めるか」が最初の分岐
ニュージーランドは国土が南北に長く、都市によって学校の受け入れ方が違います。
aini海外短期留学では3都市をご案内しています。
| ダニーデン (南島) | 最短1週間から。1週間で組めるのはこの都市です。日程を短く抑えたいご家庭向け。 |
|---|---|
| クライストチャーチ (南島) | 最短2週間から。南島最大の都市。平坦で移動が分かりやすい街です。 |
| オークランド (北島) | 最短2週間から。日本からの便が多く、到着後の移動が少なく済みます。 |
迷ったときの決め方はシンプルです。
- 休みが1週間しか取れない→ ダニーデン以外は選べません。ここで決まります。
- 2週間取れる→ 移動の負担を減らしたいならオークランド、街の規模を落ち着かせたいならクライストチャーチ。
対象は5歳〜小学生のお子さまと保護者の方です。
どの都市でも、入るのは現地の子どもたちが実際に通っている公立小学校です。
③ 日本の春休みが、現地の学期中にあたる
ここがニュージーランドを選ぶ最大の理由です。
日本の長期休みに海外の学校へ行こうとすると、たいてい壁にぶつかります。
渡航先の学校も同時に休みに入っているからです。
ニュージーランドは南半球で季節が逆になります。
そのため、日本の春休み(3月下旬〜4月上旬)と夏休み(7〜8月)が、どちらも現地の学期中にあたります。
つまり、日本の学校を休ませずに、現地の子が普段どおり登校している教室に入れます。
ただし条件があります。
4月10日以降は現地が学期休みに入るため、日程の後ろ半分が休みで埋まる組み方は避ける必要があります。
学期カレンダーの詳細は「いつ行けるのか」で表にまとめました。
教室に入れるのは8時半から——現地校の1日はこう進む
ニュージーランドの公立小学校は、学校ごとに時程を決めています。
ただ、おおまかな骨格はどこも似ています。
実際の例として、オークランドのある公立小学校(Albany Primary School)が公開している1日の時程を挙げます。
| 8:30 | 教室に入れるようになる |
|---|---|
| 8:55〜10:30 | 午前の学習 |
| 10:30〜11:00 | モーニングティーの外遊び |
| 11:00〜11:10 | おやつを食べる時間 |
| 11:10〜12:40 | 学習 |
| 12:40〜13:10 | ランチの外遊び |
| 13:10〜13:25 | お弁当を食べる時間 |
| 13:25〜14:50 | 午後の学習 |
| 14:55 | 1日の終わり |
この学校で目を引くのは、「遊ぶ」が先で「食べる」が後になっていることです。
先に外で30分走り回り、そのあと教室に戻って10分でおやつを食べる。
座って食べる時間より、体を動かす時間のほうが長く取られています。
学校によって順番や時刻は違いますが、始業9時前後・下校15時前後・休憩2回という形は共通しています。
登校の時間帯は、日本の小学校とほとんど同じです。
「海外だから朝が極端に早い/遅い」という心配は要りません。
日本の小学校と、体感が違うところ
- 給食がない。おやつ(モーニングティー)とお弁当(ランチ)を毎日持参します。
- 教室が固定的でない。床に座って読む、机を寄せてグループで作業する、といった形が多く見られます。
- 体育の時間より、休み時間の運動量が多い。広い芝生や遊具で過ごす時間が長く取られています。
短期で入る子にとって、この「休み時間の長さ」は大きな意味を持ちます。
次の項目でその理由を書きます。
英語がわからないまま、子どもは何をしているのか
保護者の方がいちばん不安に思うのは、ここだと思います。
「授業がわからないまま、教室で固まっているのでは」と。
正直に書くと、最初の数日は実際にそうなります。
1〜3日目:わからない。それが普通
先生の指示が聞き取れず、周りを見て真似をして動く。
話しかけられても答えられず、うなずくだけ——という日が続きます。
ここで大事なのは、「わからない状態が続くのは想定内」と親子で先に合意しておくことです。
「初日から友達を作ろうね」と送り出すと、できなかったときに子ども自身が失敗したと感じてしまいます。
「最初の3日はわからなくて当たり前。座っていられたら十分」と伝えておくほうが、結果的に早く動き出せます。
4日目以降:言葉より先に、遊びでつながる
変化が起きやすいのは、授業中ではなく休み時間です。
鬼ごっこ、ボール、遊具。
ルールが体でわかる遊びには、言葉がいりません。
1日2回・合計1時間近くある休み時間は、短期滞在の子にとって「英語が使えなくても参加できる場」として機能します。
ここで一緒に遊んだ子が、教室に戻ってからも隣に座ってくれる。
この順番で関係ができていくケースが多く見られます。
ただし、言葉がわからない環境で過ごす1日は、それだけで消耗します。
放課後に予定を詰め込みすぎないほうが、翌日が楽になります。
また、人見知りの強いお子さんの場合は、先生に「一人になりやすい」と事前に伝えておくと、休み時間に気にかけてもらいやすくなります。
だからこそ、初日に学校まで一緒に行き、先生に子どもの様子を日本語で伝えられる人がいるかどうかが効いてきます。
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無料オンライン説明会を見てみる持ち物と、出発前にやっておくと効く準備
毎日持っていくもの
- モーニングティー用のおやつ——果物、クラッカー、ヨーグルトなど、手早く食べられるもの。「10分で食べ切れるか」が基準になります。
- ランチボックス(お弁当)——温める設備は基本的にありません。冷めても食べられる中身にします。
- 水筒——外遊びの時間が長いので、多めに。
- 帽子——ニュージーランドは紫外線が強く、帽子がないと外遊びに参加できない決まりの学校もあります。事前に確認しておくと安心です。
- 雨具・上着——1日の中で天気が変わりやすいため、羽織るものがあると困りません。
出発前にやっておくと、初日が変わる3つのこと
- 「トイレに行きたい」「わかりません」「もう一度お願いします」の3つだけ言えるようにする。この3つが言えると、困ったときに自分で助けを呼べます。英語を広く覚えるより効果があります。
- 自己紹介カードを一枚つくる。名前・年齢・好きなもの・日本の写真を貼った紙です。言葉が出なくても、これを見せれば会話が始まります。
- 学校の1日の流れを、親子で先に見ておく。上の時程表を一緒に読み、「10時半になったら外で遊ぶ時間だよ」と伝えておくだけで、初日の不安がかなり減ります。
学年(Year)はどう決まるのか——日本と対応しない理由
ニュージーランドの学校は、学年を「Year(イヤー)」で数えます。
小学校にあたる段階は、Year 1から始まります。
日本と大きく違うのは、入学のタイミングです。
在オークランド日本国総領事館の案内によれば、「子供が5歳の誕生日を迎えると小学校に通学し始め、6才になるまでに小学校に入学することが義務付けられています」とされています。
つまり、4月1日で一律に区切る日本と違い、誕生日を迎えた子から順に入学していく仕組みです。
そのため、同じ教室に「入学して3か月の子」と「1年たった子」が混ざることも起こります。
短期入学の場合、クラスは年齢と本人の様子をふまえて学校側が決めます。
「日本の3年生だからYear 3」と機械的には決まりません。
ここは事前に自分で判断せず、申し込み時に学校側と調整してもらう部分だと考えてください。
いつ行けるのか——学期と、避けるべき時期
ここまで読んで「では、いつ行けるのか」が気になっていると思います。
ニュージーランドは南半球のため、日本と季節が逆になります。
ニュージーランド教育省が公表している2027年の学期は次のとおりです。
| Term 1 | 1月28日〜2月3日の間に開始 〜 4月9日 |
|---|---|
| 学期休み | 4月10日〜4月26日 |
| Term 2 | 4月27日 〜 7月2日 |
| 学期休み | 7月3日〜7月18日 |
| Term 3 | 7月19日 〜 9月24日 |
| 学期休み | 9月25日〜10月10日 |
| Term 4 | 10月11日 〜 12月17日以前 |
この表からわかることは、2つあります。
① 日本の夏休み(7月下旬〜8月)は、ニュージーランドのTerm 3にあたる。
現地の子どもたちが普通に登校している期間です。
② 日本の春休み(3月下旬〜4月上旬)も、Term 1の学期中にあたる。
ただし4月10日以降は現地が学期休みに入るため、日程の後ろ半分がまるごと休みになる組み方は避ける必要があります。
「日本の長期休みに海外の学校へ」と考えたとき、多くの北半球の国では現地も同時に休みに入ります。
南半球のニュージーランドは、この点で日程を組みやすい国だといえます。
逆に、7月上旬・9月下旬・12月下旬は現地が休みに入るため、この時期を狙うと通常授業には参加できません。
日程を検討するときは、まずこの学期カレンダーと自分の希望時期を突き合わせてみてください。
費用——総額はどうやって出すか
「ニュージーランド 親子留学 費用」で調べても、金額の内訳がそろっている情報は少ないと思います。
他の家庭の総額を見ても、自分の数字は出ません。
ここでは、総額の組み立て方を先に示します。
具体例として、aini海外短期留学のニュージーランドプログラムの金額を使います。他のプログラムを比較検討される際の型としてもお使いください。
まず、費用を「2つの財布」に分ける
総額が出せない原因は、性質の違う費用をひとまとめにしてしまうことです。
先に2つに分けます。
- プログラム側——金額がほぼ決まっている部分。学校に入るための費用です。
- ご家庭手配側——幅が出る部分。航空券と宿泊が中心です。
結論を先に書くと、総額を左右するのは後者です。
プログラム料金をいくら見比べても、総額はあまり動きません。
プログラム側(aini海外短期留学ニュージーランドの場合)
| 基本料金 | 11万円(税込・お子さま1名) 学校の受け入れ枠の確保/出願手続き/渡航前ガイダンス |
|---|---|
| 現地校の学費・入学金 | 別途 約10〜20万円(1〜2週間の目安) 学校と期間によって変わります |
| <オプション> 現地在住日本人によるサポート | 16.5万円(税込・家族1組) 渡航前オンライン顔合わせ/到着時の合流・現地オリエンテーション/周辺環境のご案内・買い物への同行/学校登校初日の同行/滞在中のご相談への対応(メール・LINE) |
オプションを付けない場合、プログラム側の合計はおよそ21〜31万円が目安になります。
付ける場合はここに16.5万円が加わり、およそ37.5〜47.5万円です。
なお、お申し込み前に事前確認シートのご提出が必須です。
内容や現地校からの回答をもとに主催者が個別に確認し、難しい場合はお断り、または出発前に中止となります(その場合、プログラム費は全額返金いたします)。
ご家庭手配側(プログラムに含まれないもの)
次の費用は、プログラム料金には含まれません。
ご家庭でご手配いただく形です。
- 日本〜現地の往復航空券(親子分)
- 宿泊費、食事などの生活費
- 海外旅行保険
- 現地での交通費・移動の手配
パッケージツアーではないため、滞在先のグレードや航空券の時期をご自身で選べます。
言い換えると、ここが金額を下げられる唯一の余地です。
下げ方の優先順位は、この3つです。
- 受け入れが確定してから航空券を取る——先に日程を固めると、取り直しの差額が出やすくなります。
- キッチン付きの滞在先にする——1〜2週間の滞在では、外食を続けるかどうかで食費が大きく変わります。
- オプションを取捨する——到着後の動きに不安がなければ外せますし、初海外で心配なら付ける。ここは金額ではなく安心料として判断する部分です。
自分の数字の作り方は、親子留学の費用——本当の総額の見積もり方でさらに詳しく書いています。
他国と並べて比べたい場合は親子留学の国の選び方もご覧ください。
初日に学校まで一緒に行ける人がいるか
この記事で繰り返し触れてきたとおり、短期入学でいちばん負荷がかかるのは初日と最初の数日です。
そこで効いてくるのが、初日に学校まで一緒に行ってくれる、現地に詳しい人がいるかどうかです。
aini海外短期留学では、これをオプションの「現地在住日本人によるサポート」として用意しています。
現地に長く暮らす日本人が学校登校初日に同行し、滞在中のご相談にも日本語で対応します。
英語に自信がないご家庭がここを付けるかどうかは、初海外かどうかで判断される方が多いです。
必須ではありません。
国ごとのプログラムはこちらから確認できます。
よくある質問
A. はい。ニュージーランドプログラムは英語がゼロの状態でもご参加いただけます。短期の受け入れに慣れた学校では、最初の数日で教室の流れに乗るお子さまがほとんどです。オプションの現地在住日本人によるサポート(16.5万円/家族1組)をご利用の場合は、初日の登校の同行や、学校とのやり取り・滞在中の困りごとのご相談を日本語で受けられます。
A. お子さまの学校は8時半ごろから15時前までです。その日中の時間、保護者の方は自由にお過ごしいただけます。リモートワーク、語学学校の単発レッスン、スーパーや図書館めぐり、近郊への小旅行など、使い方はご家庭ごとに決められます。
滞在先はご家庭で手配いただく立て付けのため、キッチン付きの宿を選べば生活に近い形で滞在できます。下校が15時前なので、放課後と週末は親子で過ごす時間が取れます。
A. プログラム側とご家庭手配側に分けて積み上げます。プログラム側は基本料金11万円(税込・お子さま1名)に現地校の学費・入学金が別途で、学費の目安は1〜2週間で約10〜20万円。合計およそ21〜31万円です。
オプションの現地在住日本人によるサポートは16.5万円(家族1組)。
ここに往復航空券(親子分)・宿泊費・食事などの生活費・海外旅行保険・現地での交通費が加わり、これらはご家庭でのご手配となります。
渡航時期と滞在先の選び方で総額の幅が大きく変わります。
A. ニュージーランドの現地公立小学校への短期留学は、5歳〜小学生のお子さまと保護者の方が対象です。ニュージーランドでは5歳の誕生日を迎えた子から順に小学校に入学するため、5歳から現地校の教室に入れます。未就学のお子さまをご検討の場合は、2〜6歳向けの親子プログラムが別にございます。
A. ニュージーランドは5歳の誕生日を迎えた子から順に入学するため、日本のように4月1日で一律に区切られません。短期入学のクラスは、年齢と本人の様子をふまえて学校側が決めます。事前にご自身で判断せず、お申し込み時にご相談ください。
A. 1週間で英語が話せるようになることはありません。ただ、言葉が通じない教室で自分から動いた経験は残ります。期間を長く取れるほど、休み時間に関係ができてからの日数が増えるため、可能であれば2週間以上をおすすめしています。滞在都市によって最短日数が異なり、ダニーデンは1週間から、オークランドとクライストチャーチは2週間からのご案内です。
A. ニュージーランドは治安が良く、日本との時差も3時間と少ないため、日本のご家族とも連絡を取りやすい環境です。滞在中に困ったことがあれば、現地在住日本人に日本語で相談できます。