1週間が合う家庭、2週間が合う家庭
親子留学では、行き先より先に「どれくらいの期間にするか」で止まる方が多いです。
短すぎたら意味がないのでは。長すぎたら子どもが持たないのでは。
この問いに「正解の日数」はありません。
決まるのは「何を持ち帰りたいか」です。
1週間を選ぶほうが現実的なケース
- 初めての海外。入国・時差・食事・教室のすべてが初体験なら、1週間でも中身は濃くなります。
- 小学校低学年。慣れない環境での集団生活は、思うより体力を使います。
- 保護者の休暇が取りづらい。無理に組んだ日程は、現地で余裕がなくなります。
- まず合うか確かめたい。翌年に長く行くかの判断材料として使う考え方です。
2週間にしたほうが得られるものが増えるケース
- 海外や集団生活に慣れている。初日から動けるお子さんは、1週間だと「慣れた頃に終わる」ことになります。
- 本人が行きたがっている。子ども側に動機があるときは、長いほうが伸びます。
- 友だちを作るところまで届かせたい。名前を覚えてもらうまでには時間がかかります。
- 1日あたりの費用を下げたい。後述しますが、2週間の明確な利点です。
どちらにも当てはまる方も多いはずです。
そこで、決めるための基準に分けます。
期間を決める5つの基準
上から順に見て、2つ以上が寄ったほうを選ぶ、という使い方ができます。
基準1:学年ではなく「慣れるまでの日数」で見る
学年で切ると判断を誤ります。
見るべきは普段のお子さんが新しい環境に慣れるまでの日数です。
学童や習い事の初日から動けるタイプなら、2週間は負担になりにくい。
慣れるまで1週間近くかかるタイプなら、1週間だと「慣れたところで帰国」になります。
「慣れるのが遅いから短く」ではなく、「遅いからこそ2週目に意味がある」とも言えます。
どちらを取るかは、次の基準2と合わせて決めてください。
基準2:保護者が現地で「付き添い以外のこと」をできるか
親子留学では保護者も一緒に現地で過ごします。
ここで効くのが保護者側の余力です。
仕事を持ち込む、下の子を連れていく、自分も動きたい。
どれかに当てはまるなら、2週間は現実的な負荷になります。
目安は、保護者が完全に手を離せる時間が1日3〜4時間。
それが読めないうちは1週間から始めるほうが、親子ともに消耗しません。
基準3:学校を休ませる日数が何日増えるか
長期休みの中で収まるなら、期間は長くしやすい。
休みを超えて在籍校を休ませる日数が増えるほど、判断は慎重になります。
日本の春休みは学年によって2週間前後あるため、年によっては休みの中だけで2週間を組めることもあります。
ここは実際のカレンダー次第です。
日程の作り方は「学校を休ませずに小学生を海外へ」で紹介しています。
基準4:行き先が、その期間を選べるか
見落とされやすいのが、行き先によって選べる期間が違う点です。
受け入れ側の学校の都合があるため、「この期間なら、この行き先」という順番になります。
具体的な期間は記事の後半にまとめました。
基準5:1日あたりの費用で比べる
総額だけ見ると2週間は高く見えます。
ただ、1日あたりに割り直すと順番が逆転します。次の見出しで計算します。
「うちの子なら何日が合う?」を、説明会で直接聞けます
無料オンライン説明会を見てみる1週間と2週間で、子どもの中で起きることはどう違うか
最初の2〜3日は、どちらを選んでも消耗する
時差、慣れない食事、言葉が通じない教室。
最初の数日は、多くのお子さんが疲れます。
大事なのは、初日・2日目の「行きたくない」を判断材料にしないこと。
ほぼ全員に起こることで、合うか合わないかのサインではありません。
1週間で得られるのは「英語力」ではなく「英語を使う理由」
1週間で英語が話せるようになることはありません。
これは長期でも同じで、言語の習得には時間がかかります。
では1週間に何が残るのか。
私たちは「英語を使う理由が本人の中にできること」だと考えています。
身ぶりと単語で友だちに話しかけた経験は、机の上の勉強では手に入りません。
2週目に入ってから起きること
2週間を選ぶと、1週目と2週目は中身がかなり違います。
- 教室の流れが読めるようになり、指示を聞き返す回数が減る
- 名前を覚えてもらい、休み時間に声をかけられる側になる
- 「できないこと」より「やってみたいこと」を言い始める
1週間だと、ここに届かないまま終わることがあります。
これが2週間を選ぶいちばん大きな理由です。
ただし、2週間が必ず良いわけではない
不利な点も書いておきます。
- 疲れが2週目後半に出る。緊張が続いた状態で10日を超えると、体調を崩すお子さんもいます。
- 保護者の消耗が先に来る。親が疲れると、子どもの様子を見る余裕がなくなります。
- 日本の学習の遅れ。2週間分は帰国後に取り戻す前提で考えておく必要があります。
「長いほうが良い」ではなく「長さに見合う余力があるか」で判断してください。
費用は期間でどう変わる?——「1日あたり」で見ると判断しやすい
ここがいちばん誤解されやすい点です。
期間を倍にしても、費用は倍になりません。
費用は「期間で変わらないもの」と「比例するもの」に分かれる
期間との関係で3つに分けると、見通しがよくなります。
| 区分 | 内容 | 期間を延ばすと |
|---|---|---|
| 期間で変わらない | プログラムの基本料金/往復航空券/海外旅行保険の基本部分 | 変わらない |
| 期間に比例する | 現地校の学費/宿泊費/食費 | ほぼ倍になる |
| 家族単位で決まる | 現地在住日本人によるサポート(オプション) | 変わらない |
つまり倍になるのは2番目だけ。
1番目と3番目は、1週間でも2週間でも同じ金額です。
自分で計算してみる手順
ご自身の条件で出すときは、この順で足すと漏れません。
- プログラムの基本料金(期間で変わらない)
- 現地校の学費を、希望する期間の目安で
- 往復航空券を親子分(期間で変わらない)
- 宿泊費と食費を「1日あたり × 日数」で
- 海外旅行保険と現地での交通費
- オプションを使うなら現地サポート(家族1組あたり)
- 合計を日数で割って1日あたりを出す
重要なのは7番目です。
両方の見積もりを1日あたりまで割ってから並べると、判断がはっきりします。
マレーシアの金額で実際に割ってみる
当サイトの料金ページの金額のうち、プログラム側の費用だけで試算してみます。
- 1週間:基本料金11万円+学費の下限 約5万円=約16万円 → 7日で割ると1日あたり約2.3万円
- 2週間:基本料金11万円+学費の上限 約10万円=約21万円 → 14日で割ると1日あたり約1.5万円
総額は約5万円増えるのに、1日あたりは3割強下がります。
航空券を足すとこの差はさらに開きます。期間で変わらない費用は、日数で割ると薄まるからです。
国別の総額の目安は「親子留学の費用はいくら?」で詳しく書いています。
「もっと長く」を考えるときに変わること
1〜2週間を調べていた方が、途中で「1年間」に興味を持つこともあります。
ただ1か月を超えると、検討する項目そのものが入れ替わります。
- 在籍校の扱い——休学・転学・出席の扱いを日本の学校と事前に詰める必要が出ます
- 滞在の資格——観光で滞在できる範囲を超えると、必要な手続きが変わります
- 現地校の年度——学期の途中からの編入になり、学年の区切りを合わせる作業が入ります
- 保護者の生活——仕事・住まい・下の子の学校を同時に動かすことになります
つまり延長ではなく別の検討です。
aini海外短期留学は1〜2週間のプログラムなので、1年単位の留学は扱っていません。
そのうえで、長期を考える方にも1〜2週間を先に挟む価値はあります。
現地校の雰囲気と子どもの反応を、戻れる状態で確かめられるからです。
選択肢の全体像は「小学生の留学ガイド【2027年版】」で整理しています。
参考:aini海外短期留学で選べる期間と料金
行き先ごとに選べる期間
- マレーシア(ジョホールバル):1〜2週間。対象は小学1〜6年生のお子さまと保護者。時差1時間。
- ニュージーランド・ダニーデン:最短1週間から。
- ニュージーランド・オークランド/クライストチャーチ:最短2週間から。時差3時間(夏時間は4時間)。
- スイス:スイス人家庭に滞在&交流プランは3泊4日。モンテッソーリ・デイキャンプとスキー&スノボキャンプは3〜7日間から選べます。
「1週間で現地の公立小学校に通いたい」なら、選べるのはダニーデンです。
マレーシアは1週間と2週間のどちらも選べるため、基準1〜3で迷う方には動かしやすい行き先です。
料金の立て付け
- 基本料金:11万円(税込)/お子さま1名。現地校の受け入れ枠の確保・入学手続きの代行・渡航前ガイドが含まれます。期間が1週間でも2週間でも同額です。
- 現地校の学費・入学金は別途。目安はマレーシア 約5〜10万円、ニュージーランド 約10〜20万円(いずれも1〜2週間)。ここが期間に比例します。
- 現地在住日本人によるサポートはオプション。マレーシア 15万円、ニュージーランド 16.5万円(税込・家族1組)。家族単位のため、期間では変わりません。
- 含まれないもの:往復航空券(親子分)、宿泊費・食事などの生活費、海外旅行保険、現地での交通費・移動手配。
プログラム側の合計の目安は、マレーシアが約16〜21万円(現地サポートを付けた場合 約31〜36万円)。
ニュージーランドが約21〜31万円(同 約37.5〜47.5万円)です。
なぜ短期で現地の学校に入れるのか
現地の学校は、本来1〜2週間だけの受け入れをしていません。
学校側の手間が大きく、窓口そのものがないのが普通です。
海外現地で長年子育てをしてきた保護者など、日本最大級の海外在住日本人プラットフォームを運営しているロコタビだから、一般の留学エージェントやネット情報では見つけられない、現地の人だからこそ知る「質が高く環境の良い学校」を独自に開拓できました。
2027年春(3〜4月)のスプリングスクールは募集中です。
よくある質問
A. 目的が「英語力を伸ばす」なら1週間では足りません。
一方で「海外の学校が自分の子に合うか確かめる」「英語を使う理由を本人の中に作る」ことが目的なら、1週間でも成立します。
判断材料としては、合わないことに気づく確度のほうが高く、1週間は下見として機能します。
A. 倍にはなりません。
基本料金11万円(税込・お子さま1名)は期間が変わっても同額です。
期間に比例して増えるのは現地校の学費で、マレーシアは1〜2週間で約5〜10万円、ニュージーランドは約10〜20万円が目安です。
往復航空券も期間では変わらないため、1日あたりの金額は2週間のほうが下がります。
A. 学年よりも、本人が初めての環境にどのくらいで慣れるかで判断するのが現実的です。
学童や習い事の初日から動けるお子さんなら2週間は負担になりにくく、慣れるまでに時間がかかるお子さんは、2週目に入ってようやく本来の様子が出てくることもあります。
どちらに転ぶか読みづらい場合は、無料オンライン説明会でお子さんの学年と普段の様子をお聞かせください。
A. 違います。
マレーシア(ジョホールバル)は1〜2週間から選べます。
ニュージーランドはダニーデンが最短1週間から、オークランドとクライストチャーチは最短2週間からです。
スイスは3泊4日のプランと、3〜7日間から選ぶプランがあります。
A. 春休みや夏休みの長さによります。
日本の春休みは学年によって2週間前後あるため、休みの中だけで2週間を組める年もあります。
日程の組み方は「学校を休ませずに小学生を海外へ」で、長期休みから逆算する手順を紹介しています。